2021/02/11

【読書会2.6 14日目 宇野重規『民主主義とは何か』】

朝のオンライン読書会開催。今日は3名の参加者でした。民主主義って何だろう。民主主義の歴史が流れでわかる本ですが、集約すると民主主義とは何か読者に問うものでマイケル・サンデル先生のように答えのないものを議論するのは朝の脳トレとなります。
1 民主主義とは多数決である。or 少数派の意見を尊重すること
2 民主主義は選挙を通じて国民の代表を選ぶこと、選挙だけが民主主義ではなない 
3 民主主義は制度or 理念●民主主義の危機 
①ポピュリズムの台頭:社会の不満を一人に託すことで代表制の機能不全が起きる

②独裁的指導者の増加:経済成長にとって自由民主主義は本当に不可欠なのか

③技術革新:技術革新によって富を得るのが一部の人であればどのように再分配をしていくのか④コロナ危機:感染拡大防止の元個人の行動が制限される個人情報の開示、政治集会などの対話の機会が減る





●民主主義の「誕生」 ・ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」 公共的な議論/自発的服従・地縁→血縁→平民台頭 軍事的貢献→経済的社会的解放=再分配 「参加(誇り)と責任(緊張=罰則)」・【一人の支配・君主政・僭主政】【少数の支配・貴族政・寡頭政】【多数の支配・民主政・衆愚政】→公益から私利私欲・ローマ 共和政「公益利益の支配」 執政官(君主政要素)元老院(貴族政)多数の支配(民主政)がそれぞれ相互にチェック●ヨーロッパへの「継承」 ・議会制 中央集権に対抗する社会の仕組み=王に貴族層が自由を認めさせる仕組み 英・仏・米・人々が地域の課題を自身の課題と捉え病院や学校を立てるお金を集め結社を作り事業を進めた●自由主義との「結合」 ・自分自身のやり方で自分自身の幸福を追求する=自由 →代議員生民主主義 ミル●民主主義の「実現」・人民投票的民主主義と独裁、エリート民主主義とポリアーキー、ロールズ正義論。・「選挙権拡大という民主化への動きが、結果として非民主主義的な事態をもらたした矛盾」