【読書会1.3 12日目 松岡正剛『多読術』】
こちらも、再読になります。おんなじ名字の松岡さんですが、親戚ではありません…!尊敬する知の巨人松岡正剛さん。読書会をするからには読書のプロの本年にもご挨拶をせねばと本棚から引っ張ってみました。定義と読書術と読書界についての三文類でそれぞれ最も気になったところをメモ。


_________
●定義本とは・・・長い時間をかけて世界の全てをのみくつしてきたメディア読書・・・ファッションのようなもので、日々着るものを近い。無知から未知へ導いてくれるもの。
●読書術江戸時代の私塾で行われていた読書法らしいです。かの吉田松陰先生も活用していたとか。
・江戸の私塾の読書法
①掩巻(えんかん)書物を少し読んだら一旦本を閉じてその内容を追想し、頭の中でトレース(たどる)する。
②慎独(しんどく)読書をした内容を独り占めしないとするもの。必ず他人に内容を提供せよという方法。独善や独占を慎むということ。※但馬の聖人 池田草庵・青谿書院(せいけいしょいん)
●読書界の変遷読書社会の変化が起きている。音読社会→黙読社会(14C-16C)音読社会(声によって文字や言葉が持っている意味を自分の体の一部に響かせつつ連動させる。意味を直感的なものにする)黙読社会(視認行為が意味の動向を追っていく。視覚的な刺激と意味への刺激へ一挙に行こうとしている。)
この変化により︎脳の中に無意識を発生させた・デジタルと読書さらにいまはデシタル読書 デジ読に移行している。
音読▶︎ 黙読▶︎ デジ読の変化には「何かのあいだ」が変換したという自覚が必要 すなわち、知がどんどん平坦化するという事。知はアクセスランキングに頼って出てくる。ユーザーにはアクセスランキング順でしか届かない。知識や情報がピンポイントで引っぱり出されるために、自分がどのように「知の構造」と向きあっているかが分からない。ピンポイントに検索しているということは、いちじるしく私たちの「連想力」を落としている。
●松岡正剛 『多読術』#松岡正剛#多読術#読書会