【若年性認知症を考える】


東京都若年性認知症総合支援センターへ伺い、センターの活動や若年性認知症の実態を伺いに訪問しました。一般的に、高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合、「若年性認知症」と言われます。若年性認知症は働き盛りの世代で発症するため、ご本人だけでなく、ご家族の生活への影響が大きくなりやすい特徴があります。
・診断時のジャッジの支援
・診断後の行政フォローの支援
・就労の支援
・御家族などの支援などいくつかのポイントでの支援策の課題と必要性を理解しました。
病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって経済的に困難な状況になってしまいます。
また、子どもが成人していない場合には親の病気が与える心理的影響が大きく、教育、就職、結婚などの人生設計が変わることになりかねません。さらにご本人や配偶者の親の介護が重なることもあり、介護の負担が大きくなります。このように若年性認知症は社会的にも大きな問題ですが、企業や医療・介護の現場でもまだ認識が不足している現状です。
わが国の若年性認知症有病率は18歳~64歳人口10万人当たり50.9人。小平市でも推計値では63人の方が「若年性認知症」ということです。まだ行政が介入できていない分野であり、在住の自治体によって受けられる支援の差を大きく感じるもので小平市は国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターがあるものの、行政としてさらなる取り組みの必要性を感じました。