2021/06/14

【広がる互助の輪 〜あなたに知って欲しい引きこもりの話〜】

青年会議所にて6月例会をオンラインで開催をさせていただきました。35年間ソーシャルワーカーをつとめ、横浜市の保健所勤務時代に全国で初めて家族教室や当事者グループを発足、また全国で初めてひきこもりとうつの若者が通える地域活動センターを仲間と開設するなど、先進的なひきこもり支援の経歴を有する白梅学園大学教授の長谷川俊雄先生と小平市の社会福祉の司令塔であり、担い手の社会福祉協議会の上原さんにお話をいただきました。私も仕事を失った際に引きこもりになりましたので他人事ではありません。



● 地域社会のなかで孤立しているのは本人だけではなく、家族も同様。家族も、自分達の抱えている困難について誰にも相談することができずに、困惑の度を深 めている。

●ひきこもりからの回復のゴールは、ご本人がこころの健康を次第にとりもどしていくととも に、地域社会の中で新たな自分のあり方をとりもどしていくことにある。仕事として、報酬が発生しなくとも社会から認められる存在になれれば良い。他方で報酬がないことで社会の評価を過小に捉えてしまう傾向もある。

●小平市では相談体制を拡充したことで、相談件数も多くなって来ている。網の目を細かくすることで救われる人もおられると感じた。

●引き続きは個人や個々の家族の問題ではなく、社会の課題。例えば8050問題。80歳代の親と 50 歳代の子どもの組み合わせによる生活問題)というよう に、高齢の親が経済的に逼迫した状態で相談に訪れる例が共通に確認されている。困窮する につれて親の年金に生活を依存するなどの状況に陥ることも指摘されている。また親が要 介護状態になることで、子どもが離職するなどの要因も、社会的孤立や経済的な窮迫の背景 となっている。他方でまだ、普遍的なものはなく個々の課題が生じている。コロナ禍で社会が抱える課題はより明らかになりました。現場の公共政策を担う基礎自治体の役割はとても大きいし、やれることが沢山あることを再認識しました。このあと、政策提言に移ります。

#互助の輪#青年会議所#8050問題#引きこもり#白梅学園大学